2人のすれ違い

日曜24時はHaruhi's time.
涼宮ハルヒ憂鬱のストーリーの肝って、キョンハルヒ、2人の心のすれ違いなのかなってたまに思います。

SOS団の意味

最初、キョンは非現実的なことをあきらめ、一方のハルヒは追い求めていた。
しかし、ハルヒと出会い、SOS団の仲間とであったキョンは現実に起こる非現実的なことに出会い、次第にそんな不思議な日々を求めていく。
一方のハルヒキョンと出会いSOS団の仲間とであったことで現実の楽しさを改めて知り、当たり前な学生生活を求めていく。
キョンにとってSOS団は非現実への入り口。
ハルヒにとってSOS団は現実への入り口。
同じSOS団という集まりではあるが、2人にとってまったく逆の意味を持っているわけですね。

近づき、そして離れていく

そうなると、2人がいつすれ違ったのだろうかと考えるわけです。
すれ違うということはどこかに最接近した瞬間があるわけです。それはやっぱり憂鬱の最後でしょうね。ハルヒキョンのいうことに従い、に閉鎖空間という非現実世界から抜け出し、現実への帰還を選んだ。そして駅前で(結果的に)2人で待ち合わせ。思えばあのころが2人にとってもっとも幸せだったんでしょう。
しかし、のちにキョンは非現実的な世界を選んでいく。
時間がたち、行動を共にする時間を重ね、2人の距離が近づくとともにある意味遠のいていく、皮肉なものです。

ミステリックサイン

思えば、ミステリックサインはこれひとつでこの流れを汲んでますね。
最初、コンピ研部長の失踪を聞き、張り切って部長宅へ向かうハルヒ。いやいやついていくキョン
しかし、特になにもないとわかると、解散を宣言し帰宅するハルヒハルヒにとってこの日の不思議探索は終了。
一方で、この失踪の非現実的な理由を知ったキョンは解散後に再度ほかの3人と集まり、いろいろあった末に解決。その後も非現実的な出来事にいくつかの疑問に思い、色々尋ねます。
全体のストーリーを見ても、この話がキョンの心の変化のひとつの起点となってるのではないでしょうか。