一般人、キョン
日曜24時はHaruhi's Time.
ちょっと更新が遅れましたが、感想第3弾。前回書けなかったところです。例によってネタバレ注意。
普遍的な意味での一般人、キョン
その結果、あなたは普遍的な意味での一般人であるという結論が出たわけです
72ページにある、古泉の台詞です。機関がキョンについて調べた結果については憂鬱にもありましたね。
保証します、あなたは特別何の力も持たない普通の人間です
何度か読んで気になったのが、普遍的という言葉。ちょっと調べてみると、
ふへん-てき 0 【普遍的】
ふへん 0 【普遍】 - goo 辞書
(形動)
すべてのものに共通しているさま。すべてのものにあてはまるさま。
「―な真理」
とのこと。つまり、すべてのものから見て一般人問うことですか。
もっと調べてみたところ、普遍の反対語が特殊のようです。
(2)ある種類のもの全体にわたるのではなく、限られた若干のものだけにいえる・こと(さま)。
とくしゅ 0 【特殊】 - goo 辞書
⇔普遍
となると、今回の古泉の台詞は、限られた若干のものにとってキョンは一般人ではないということを強調しているようにも思えます。
もっとも、ハルヒにとっては特別な人でしょうし、機関にとってもハルヒに選ばれたという理由で重要人物なのは間違いないでしょう。しかし、それだけではないように感じれられる台詞が後に出てきます。
「――今度は…………間違えない――あなたが…………それ」
131ページの九曜の台詞です。キョンは意味不明といっていますが、後の宇宙人どうこうのやりとりから、程度のコミュニケーションは取れるようなので、この台詞も無意味ではないでしょう。
この前の台詞で観察とかいってるので、言葉どおりだと受け取ると、九曜にとってキョンが観察対象ということになります。さらに、これまでは別のなにかを観察対象にしてたようです。ということは、なにか観察対象として紛らわしいのがいるが、本当に重要なのはキョンだということになります。そのなにかがハルヒなのか佐々木なのかその他なのかはわかりませんが。
さらに先に進めて、205ページ。
ハルヒの力を佐々木に移植でもするのか? できっこないだろ」
「そうでもないわ。あなたが協力してくれたらできることです。
ここでキョンの重要性がかなり際立ってきます。橘曰くハルヒの能力はキョンしだいで佐々木に移せるということですから。
そんなこんなで気になったのは、ハルヒはキョンと出会う前に能力を使ったのか?ということです。僕の記憶にある限り、3年前、いや4年前に時空のゆがみやら超能力者やらを生み出したほかは閉鎖空間&神人を生み出すくらいしか明記されてないです。谷口が5年間同じクラスなのが怪しいくらいです。
そう考えると、キョンがいて初めて能力が発動される、なんてこともあるのかもしれません。
思えば、朝比奈ミクルの冒険でも古泉が言ってましたね。
僕が鍵となっているのですね。そして鍵そのものには本当の効力はない。鍵はあくまで扉を開ける効果しかないものです。
って、このシーン自体がまさに喫茶店での橘とのやり取りと一致しますね。