最終回『涼宮ハルヒの憂鬱VI』を見て 3

感想3部作完結編。やっぱりネタバレあるので間をおくためのAmazon
涼宮ハルヒの退屈

神人登場

青白い光とともに窓の向こうについに神人登場。
これまでにないくらいに目を輝かせているハルヒハルヒの手を握り急いで部室から飛び出すキョン
途中神人の衝撃で壁に突っ込むも、そこでのハルヒの話も無視しハルヒの手を引いたまま校舎の外へ向かう。変わらずうれしそうなハルヒ
キョンが言う。「元の世界に戻りたいとは思わないか?」一瞬驚きの顔を見せるハルヒ
キョンによる、元の世界に戻るための説得が続くが、万遍の笑みのままこの世界にいることを望み続けるハルヒ。「どうしてだろう、今ちょっと楽しいな」
ハルヒが楽しいのはなぜだろう。不思議な空間にいるから。不思議な物体がいるから。いや、それだけじゃない。この場にキョンがいること。キョンと2人きりだということ。キョンが手を引いてくれていること。キョンが一緒にいてくれること。これこそがハルヒがいま楽しい理由ではないだろうか。
ハルヒが今の気持ちを話したからか、キョンも本音をぶつける。「俺は戻りたい」
ハルヒの顔が一瞬で曇る。
ハルヒによる、この世界に居続けるための説得が始まる。しかし、キョンは言う。
「元の世界の、あいつらに俺は会いたいんだよ」

心のすれ違い

キョンが走って向かっている先。それは元の世界だった。今のハルヒにとって、元の世界に戻るということは何を意味するだろうか。みくるがいる。有希がいる。ほかにも多くの人がいる。キョンもいるだろうが、自分の元にいてくれるかどうかわからない。キョンを失ってしまうかもしれない。
ハルヒは急ブレーキをかけ、キョンの走りをとめようとする。しかし、手が離れてしまう二人。
ハルヒの説得は続く。神人による学校の破壊も続く。神人の手は、ついに部室へ。『団長』と書かれた三角錐が吹き飛ぶ。
ハルヒの肩に両手をかけ、真剣な目で最後の説得に入るキョン。そのキョンをいつもの強い目で見つめるハルヒ。しかし、その目は潤んでいる。瞳の奥に何を思うのだろうか。
そこへ、バックネットを破り、神人が向かってくる。
キョンは、長門、みくる、古泉との話を振り返る。ハルヒは笑顔で神人を見る。その目は潤んだまま。瞳の奥に何を思うのだろうか。
キョンはこれまでのハルヒとの出来事を振り返る。そのときに映像が浮かび上がる。市内探索のこと。SOS団設立のこと。みくるをつれてきたこと。部活を作ろうとしたこと。髪形について話したこと。初めて会った、自己紹介の時のこと。見ている人の脳にも、ハルヒが繰り広げてきた奇想天外な日常が思い出される。
ハルヒとは、何なのか。
キョンにとって、ハルヒとは何なのか。それは、説明するまでもないであろう。
2人からもらったヒントを思い出すキョン。導き出される答えはただ1つ。
キョンは再びハルヒの肩に両手をかけ。今伝えられる精一杯の思いを言葉に込める。
「俺、じつはポニーテール萌えなんだ」
それが、キョンの言葉だった。
対するハルヒはいつもの強気な顔で「はぁ?馬鹿じゃないの?」。もっともな反応だと思う。だが、キョンの真剣さに気づいたのか、表情が変わるハルヒ。さらに、驚きの表情へ。
2人の顔がさらに近づく。
そして、
キョンハルヒにキスをした。
ハルヒキョンからキスされたことで何を思っただろう。キョンハルヒを選んだ。だからキスをした。キョンは一緒にいてくれる。自分と一緒にいてくれる。キョンは元の世界に戻ることを望んでいる。キョンの望みをかなえなければ鳴らない。だから、元の世界に戻らなければいけない。そう思ったのではないだろうか。
そして、2人は不思議な光に包まれる。

元の世界への帰還

キョンはベットから落ちた。そこは見慣れた自分の部屋。さっきまでのことを思い出し、大いに冷や汗をかく。
翌日、キョンが学校へ行くと、髪の毛を後ろでくくったハルヒが。
そんなハルヒに対し、キョンが一言。
「にあってるぞ」
表情を変えず、黙ったまま窓の外を見続けるハルヒ。それを笑顔で見つめるキョン
あわせて、本作の主題歌『冒険でしょでしょ?』が流れ出す。ハルヒの心を代弁するかのように。
『答えはいつも私の胸に 何でだろ あなたを選んだ私です』

その後のこと

冒険でしょでしょ?が流れる中、スタッフロールとともにSOS団の残りの3人に無事帰ってきたことを知らせるシーン。三者三様の反応を見せる。
みくるに対しては、胸のほくろについても通知。自分で確認した瞬間、アホ毛爆誕。震える姿はハルヒ拉致任意同行してきたときを思い出されます。
そして、いつもどおりのハルヒ
SOS団に、日常が戻ってきた。

まとめ

書きやすいように書いていたら、最後にして今までにない書き方になってしまいました。気まぐれです。というか、ほとんど状況説明です。ぐだぐだです。
まぁいいや。書きたいことは書いたし、ほかに何かあればそれはそれで書くだけのことです。
何はともあれ、途中からですが毎週続いたアニメ感想はこれで終了です。
終了です。
走り行く時間の手をつかんでとめようとも思ったのですが、残念なことに時間には手がありませんでした。目が潤んでしまいます。
何はともあれ、これまで何かを見たり読んだりしたときに感想を書こうと思わなかった自分にこれだけの文字を書かせるほどの作品を生み出してくれた多くの方々にお礼を言いたいです。
ありがとう。
そのうち『あんたはえらい!』と書かれた鉢巻が送られるかもしれません。うそだけど。
また1年後くらいにやれたら良いね、週刊感想。

おまけ

蛇足ですが、最後の語りのようにキョンハルヒに3人の招待ばらしたらそのあとの展開はどうなるんだ?!と思った方もいると思いますが、その謎は涼宮ハルヒの溜息の冒頭を読めばわかります。
正直言って強引な展開でまとめられますが。
まぁ、憂鬱を書いたときには続きを書くとは思っていなくて、このような含みを持たせた閉め方にしたのだと思います。