『ハッピー☆マテリアル』はなぜ売れるのか

ハッピー☆マテリアル』この名を聞くと、専門学校の卒研中にくしゃみしてタンが出たときに「やべぇ、ハッピーマテリアル出た!」って言ってたを思い出します。何やってんだ・・・
そんなわけで、CDが発売されるたびにオリコン上位に食い込む話題のCD『ハッピー☆マテリアル』について。
アニメ『ネギま!』のOPテーマとして、毎月歌い手とアレンジを買えて全6枚発売されるこのCDですが、1月から4月まで、オリコン最高位が8位・10位・5位・3位とかなりの上位に食い込み、かなりの話題になっていて、今月から『ハッピー☆マテリアル』をランキングで一位にする運動まで行われています。
なぜ『ハッピー☆マテリアル』が上位には入れるのか、それはほかのCDの売り上げが少ないて、相対的にランキングが上位になってるのだと思います。CDの売上不振は前々から言われていることですからね。では、なぜ『ハッピー☆マテリアル』はCDの売上不振の中でもこれだけ売れるのか。それは間違いなく初回生産についてくる「カード」の力でしょう。事実、毎回2週目以降はがくっと順位を下げてます。ちなみに、このカードはただのキャラクターカードではなく、本編中に出てくるアイテムを再現したものです。
この理由を見て、所詮オタク商品だなんて思う人もいるかもしれませんが、これにこそ音楽CD業界の不振を打破するヒントがあるのではないかと僕は思います。
音楽CDが売れなくなった理由として、業界団体はネットによる違法コピーが原因だとよいくいっていましたが、確かにそれも理由のひとつだと思いますが、もっと広い視野で見て、着うたフルなどの音楽ダウンロードが普及したことが大きな理由だと思います。そもそも、ほしいのは音楽であって、きらきら光る円盤ではありません。これまでのCDを買って聞くのと同じようにネットでダウンロード購入して聞ける状況になれば、多くの人がそちらを選び、CDの売れ行きは減っていくでしょう。そうなると、CDにはダウンロード販売では得られない魅力をつける必要があり、それは単なる情報ではない、『物』である必要があります。
そういった意味で、『ハッピー☆マテリアル』は音楽CDが生き残るための新たな道のひとつではないでしょうか。